今回は薬学部で留年しない勉強法を解説します。
私は第106回薬剤師国家試験にストレートで合格し、そこで学んだ勉強法&模試から国家試験合格までの成績を公開しています。
先日、高校生の方からTwitterのDMをいただきました。
今、高校2年生です。今から死ぬほど努力すれば薬剤師になれますか?
今日は薬学部に興味がある高校生の方、また薬学部で絶対留年したくない方へ向けて、
試験勉強のコツについて話していきたいと思います。
私がストレートで薬剤師国家試験に合格した経緯については、こちらをご覧いただければ幸いです。
簡単に自己紹介させていただくと、私は偏差値60の地方の高校から、一浪して私立薬学部に入学した経歴があります。
大学に入学してからは、6年間ダブることなく進級し、国家試験では上位10%の成績で合格することができました。現在は薬剤師として働いております。
6年間の大学生活でバカみたいな量の試験をこなしてきた中で掴んだ、
試験に合格するコツ、を紹介したいと思います。
まず、今回質問をくれたT君は、薬剤師になりたいってことだったけど、薬剤師になるためには、6年生の薬学部を卒業して、薬剤師国家試験に合格する必要があるよ。
ここで注意したいのは、薬学部を卒業して、薬剤師国家試験に合格するためには『死ぬほど』努力してはダメで、
むしろ死なないようにモチベーションを維持しながら『ふつーの努力』を積み重ねていくことが大切なんです。
(そのやる気はとてもわかりますし、私もそんなふうに考えていた時期はあります)
T君は今、高校2年生ってことは、16、7歳で、エネルギーもあって死ぬほど勉強してやるぜ!
って気持ちがめっちゃ高まってる感じだと思うけど、
そのままのテンションで受験や国家試験の勉強を初めてしまうと、いざ試験に突っ込んでったのはいいものの、バーンと弾き返された時のダメージがカウンターとしてデカすぎたり、
ガス欠や燃え尽きになって続かなくなってしまう恐れがあります。
私も薬学部に入学して間もない時や国家試験の勉強を始めたばかりの時は、
『おっしゃ!毎日10時間、いや15時間でも勉強してやるぜ!』
と意気込んでいましたが、なれないことをしたせいで、ヘロヘロになったり、知恵熱がでて?体調を崩したりしてしまいました。
結果、1週間もしたら燃え尽きて、安定的に勉強してた頃と比べて波が激しすぎたりして、あまりいい結果にならなかった経験があります。
じゃあ、そうならないためにどうしたらいいのか、
それをなるべくわかりやすく紹介していきます。
もくじ
ふつーの努力を積み重ねていくことが何より大切
『死ぬほど』努力してはしなくていいから、ふつーの努力を、小さくていいので、淡々と、ひたすら!!続けて行って欲しいです。
イメージとしては『お手玉』です。
一つの玉を、ポンと投げてキャッチする。
これだったら誰でもできるわけです。
玉が2つになると結構難しくなりますよね。
時々、10回に1回くらい失敗してしまうかもしれません。
次、玉の数が3つになってきたら、いよいよ難しくなってきて練習しなければ上手にできませんよね。
なんで『お手玉』の話をしたかというと、これって試験勉強の話によく似てるんですよ。
一つ一つの努力はむちゃくちゃ簡単。
例えば、10個単語を覚える。
こんなの簡単で、座って勉強して、次の日覚えてるかチェックする。
一回ならみんなできるんだけど、毎日10個覚えるっていうことをルーティーンとして繰り返していくこと結構な人ができなくなってきます。
この、毎日10個覚えるみたいなマイルール2個、3個って増えてきたとき、
これを組み合わせて、継続して繰り返していくこと。
これがやっぱり、難しいわけです。
この複数の小さい努力を、お手玉のようにぐるぐる回して、組み合わせながら毎日続けていくこと。
これができるかどうかが肝です。
まぁ、普通はもちろん失敗します。
私の時もいっぱい失敗しました。
「あれやろう」、「これやろう」って決めて、色々ポンポン回すんだけど、
ボトボトボト。。。って落ちて、
けど、それは初めのうちは誰もが落とすわけで、
お手玉と同じで落ちたらまた拾う。
拾ったらまた始める。
何回もやってっるうちに、これって癖みたいになって、やってるうちにできるようになるんです!
こういう小さい勉強のマイルールをぐるぐる回して毎日やっていくだけだけど、
これって一回できるようになったら、もう自転車と一緒なんです。
「なんで今まで乗れなかったんだろ、補助輪なんてあったら逆に乗りづらいわ。」
「よっしゃ、次は手放しで10m進むぞ!」
みたいな感じで、この「お手玉」ができるようになったらだんだん勉強も結果が出てきて楽しくなるはずです。
勉強付けの生活が楽しくなってきて、その域に達すればもはや
「勉強は努力」と感じずに、ふつーの日常生活の一部になってます。
薬剤師になるためにやって欲しいこと
もし、T君が(あなたが)ほんとに薬剤師になりたいなら、薬剤師国家試験に合格するために、やって欲しい”課題”を出そうと思います。
「小さなふつーの努力」を淡々と積み重ねていくっていう課題です。
いわば「お手玉」の玉をプレゼントする形です。
上記にお話ししたように、一つ一つはむちゃくちゃ簡単。
今から取り上げる3つのことをT君(あなた)の中のマイルールにして、
人から押し付けられたらやだと感じ約束が破られてしまう可能性が高くなってしまうので、自分の中で「これはしっかりやらなきゃいけない」ということを、しっかり納得してくださいね。
自分との約束なら、それを破ったら、自分が悪いだけなのでね。
課題になるルールはたった3つです。
- 朝は2時間早起きして勉強する
- 移動時間は暗記物を復習する
- 寝る前に1日の勉強をそう復習する
この3つだけです。
繰り返しますが、一個一個はとても簡単だと思います。
①:朝は2時間早起きして勉強する
まず一つ目が朝は2時間早起きして勉強する、というルール。
1日最低、2時間は勉強を続けられないと、やはり薬剤師国家試験それ自体も難しいし、
薬剤師になってからも向いてないと思います。
薬剤師の仕事は日々新しい薬を勉強したり、根拠となる論文を検索したりと、とにかくひたすら勉強します。
それが週に何十時間、月何百時間と続けるわけですから、
まず、学生のうちに1日に2時間は勉強するってことを習慣にすることが不可欠です。
(とはいえ薬学の勉強は大学受験のつまらない勉強よりよっぽど役に立つし、面白いですけどね!)
ここでのポイントは2時間という数字ではなく、朝ってことです。
朝2時間早起きして、ちゃんとその2時間を勉強に費やす。
朝は自分も気持ちにだけ勝って、早起きできれば誰にも邪魔されずに、その2時間の枠を確保できるわけだから。
まずはちゃんの早寝して、朝はいつもより早く起きて時間の枠2時間をしっかり確保する。
2時間早起きして枠を作ることは、1日だけなら簡単だと思います。
3日くらいでもおそらく半分の人はできるでしょう。
ただ、1週間、1ヶ月となってくると続けられる人は一握りです。
もし、失敗してもまたこの記事を読んで、仕切り直ししてください。
ちゃんと続けられるように生活習慣を整える。
②:移動時間は暗記物を復習する
2点目は、移動時間は暗記物を復習する、です。
暗記は机に向かってするよりも、移動中とかにカードやノートにまとめたものを見ながら、
「電車に乗った時はこれ」や「授業が始まる前はその科目の復習に当てる」などを決めてるほうが、
むしろ日常の生活の中のルーティーンに落とし込めて、いい感じになるので、
移動時間は暗記カードをめくる、昼休みの残り時間はスマホのスクショをみる
みたいな感じで、この時はこれ!みたいなものを決めてみるといいです。
③:寝る前に1日の勉強をそう復習する
最後の課題は、寝る前に1日の勉強をそう復習する、です。
これもそんなに時間を取らなくていいです、10分、15分でもいいので、必ず今日やったことの総復習をしましょう。
机の上にバーっと広げて、全部に目を通すだけでもいいです。
ぞれだけで十分脳が刺激されます。
これらを1週間、1ヶ月、半年、1年、3年と続けていけたか、否かで、めちゃくちゃ大きな差になります。
この1日夜寝る前、15分でいいから復習の時間をとって、全部机に広げて、
今日やったことを見返す。
それをやってみてください!
まとめ
以上、まとめると
- 朝は2時間早起きして勉強する
- 移動時間は暗記物を復習する
- 寝る前に1日の勉強をそう復習する
です。
この三つのマイルールを、「お手玉」みたいに回しながら、失敗してもまた拾って、
ぐるぐるぐるぐる回し続けてみてください。
雨の日も風の日も、やり続ければ、きっと薬剤師国家試験も合格できると思います。
「死ぬほど努力する」とか「1日10時間勉強する」とか力み過ぎたら逆に失敗します。
むしろ、小さいふつーのことを積み重ねること。
意識してください。
では、Tさん、その熱い思い、初心を忘れずに、
勉強頑張ってください!期待しています。
以上!
最後まで見ていただきありがとうございます!
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こんにちは。もちまる@薬剤師国家試験です。