毎年、薬剤師国家試験の合格発表は3月末に行われます。
厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページにその受験地及び受験番号を掲載して発表するほか、合格者に対して合格証書を郵送されます。
薬剤師として働くためには「薬剤師免許の申請をする」をしなければなりません。
「薬剤師になろうとする者は、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。」
「免許は、試験に合格した者の申請により、薬剤師名簿に登録することによって行う。」
薬剤師法第二条、第七条より
今回は薬剤師免許の申請の流れを解説します。
合格発表後、最短でから手元に免許証が届くまで最長で5か月ほどかかることがあります。登録は早いと1ヶ月ほどで行われ薬剤師として業務できるようになります。
もくじ
合格発表と同日に合格証書が郵送で届く
合格発表日に厚生労働省より「合格証書」が郵送されます。郵便事情などにより3~7日遅れることがあるようです。(私は関東ですが同日に届きました)
万が一、2週間以上経過しても到着しない場合は、「厚生労働省医薬食品局総務課試験免許係」まで電話にて、本人が必ず確認しましょう。
〈表面〉
〈裏面〉
この合格証書は、申請時に必要な大事な書類なので絶対に無くさないように保管します!
万が一、無くしてしまった場合は、合格証書の再交付申請を行いましょう。
就職に伴い引っ越しをする方も多いと思います。
出願時(薬剤師国家試験の願書提出時)に記載した住所から合格発表日前後に転居する場合、郵便局にて転居届の手続きを必ず行って下さい。
手続きを行わない場合、「宛先不明」として合格証書が返送されてしまうことがあるので注意です。
※転出届と転入届は市役所で行います。この時期の市役所はとても混んでおり、私は午前中に行ったにもかかわらず4時間待ちしたつらい思い出があります。予約をしておくといいかもしれません。とにかくお早めに。
免許申請時の書類4点セット
このうち、①薬剤師免許申請書、②診断書は大学から配布されます。
既卒の方は、上記URLよりダウンロード、もしくは各都道府県の保健所へ取得しにいきましょう。
①:薬剤師免許申請書
黒のボールペンを使用し、楷書で正確に記入します。
30,000円分の高額な収入印紙は痛い出費です。消印は行わないように注意です。
収入印紙はコンビニ、郵便局で買えます。
②:診断書
この診断書を病院やクリニックへもっていけばドクターが必要事項を記入してくれます。ないと思いますが、「専門家による判断が必要」と判断された場合は右ページも必要となります。
診断自体は3〜5分で終わります。簡単な質問に答えるだけです。
診断書の値段はまちまちです。私は1,000円と安かったのですが、6,000円ほどかかった人もいます。友達と情報交換し、高いところは避けた方が無難です。
③:戸籍抄(謄)本または住民票の写し
戸籍抄(謄)本または住民票の写しもしくは住民票記載事項証明書を添付します。発行日の翌日から起算して6か月以内のものを添付しましょう。
費用は300円ほどです。
また、マイナンバーカードの普及により、コンビニで取得することができるところもあるようです。
④:登録済証明書用はがき
薬剤師名簿登録から免許証の交付までしばらくかかります。
薬剤師名簿へ登録されたことを迅速に証明するため、厚生労働省は希望者に登録済証明書を発行しています。
希望する方は、厚生労働省が配布する登録済証明書用はがきを申請書とともに提出しましょう。
企業によっては薬剤師手当の有無によってお給料が異なりますので、なるべく早く申請することがおすすめです。
図にもありますが、氏名のみの記入で大丈夫です。
4点セットを準備し申請へ
申請書類の準備ができたら、いよいよ申請です。
申請は準備が出来次第、なるべく早く行うようにしましょう。この時期は非常に混雑します。申請が遅いと登録までに時間がかかり、薬剤師としての業務が行えない、薬剤師手当が支給されないことがある、といったことがおきます。
申請は居住地の最寄りの保健所、都道府県庁に提出します。その際には、必ず本人が申請するようにしましょう。
申請書、診断書および戸籍抄(謄)本を順番にして、左上をホチキスでとめます。その後、申請書類の最後に登録済証明書用はがきをクリップで止めてください。
また、合格証書も申請時の確認で必要となりますので忘れないようにしましょう。
受付窓口に出向き、薬剤師免許申請有資格者であることの証明として「合格証書」を提示します。
窓口提出後、厚生労働省へと送られます。厚生労働省へ到着後順番に書面審査が行われます。
その後、晴れて薬剤師名簿へ登録されるという手順です。
大学、就職先への報告、卒業旅行、就職時の引っ越しや就職先の研修などで合格発表後はめちゃくちゃ忙しいです。忘れずに申請するようにしましょう!
免許証の交付
名簿への登録と同時に登録済証明書が交付されます。申請してから、約2か月後です。
転居、住所変更がある場合、確実に手元へ届くように注意してください。(郵便局で確認できます)
薬剤師免許証は厚生労働省より各都道府県へまとめて発送され、各保健所などを経由して申請者の手元へ届きます。(こちらはお飾りです)
通常は、薬剤師名簿登録から約2か月後、申請してからは約5か月後となります。
薬剤師として名簿に登録されたら、晴れて薬剤師としての業務を行うことができます。
薬剤師名簿への登録については、厚生労働省ホームページより確認することもできます。
ご存知と思いますが、ただし、「合格したかどうか」「申請手続きについて」などの確認の連絡はできません。
また、合格証書などが届かないなどどうしても確認しなければならない場合は、必ず自分自身で行うようにしましょう。
まとめ
薬剤師国家試験合格後、薬剤師登録はとても大切なことです。
合格証書が届き次第、すぐに申請を行いましょう!
また、薬剤師として登録されると3,000円分のAmazonギフトカードがゲットできるキャンペーンがあります!
1分で登録できるので、ぜひチェックしてください。
以上。
こんにちは。もちまる@薬剤師国家試験です。